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ここでは年金生活に入る60代から投資を始めるメリットや失敗の回避するためのポイントについて解説。また60代で投資を行っている人の声も紹介しています。
60代(60~69歳)の平均貯蓄額は2019年国民生活基礎調査(厚生労働省)のデータによると1.461.7万円となっています。この年代になると定年を迎え、年金収入だけで生活する人が増えるため万が一のための貯蓄額が大きくなります。
生活できる財産があればあえて投資は必要はないですが、日々の暮らしを少しでも豊かにしたいと考える人は、さらにお金を増やすための手段として投資を検討してみてもよいかもしれません。
60代になってリスクの高い投資を始めるのはそれほどメリットはありません。年齢的に融資を受けるのも難しくなってきますので、アパート経営など不動産投資を始めるには自己資金のみで行うことになり、投資の旨味は薄くなります。
しかし相続税対策で節税のための不動産投資ならメリットがあります。現金を不動産に変えると財産の評価額が5~6割程度まで下がるため相続税が少なくなるからです。もちろん残りの生活費も考えた上での話になります。
老後の小遣い稼ぎのために60代から投資を始めると失敗する可能性があります。余裕資金だけで完結するならよいですが、借入れにはリスクがあります。できるだけ自分の負担にならないことを心がけるのがポイントです。
不動産投資で融資が受けられたとしても完済までの期間は短くなるので負担が大きくなります。また自己資金でアパート経営を始めたとしても管理まで自分で行うと手間や負担が大きくなってしまうため注意が必要です。
ある程度の資金はありましたが、減る一方なので何とかしたいと考え不動産投資を開始。自分で勉強する以外に不動産会社のアドバイスもあり6年間で10棟所有できました。
老朽化でアパート建て替えになったのですが、ローンを組む必要があり借入金を少なくするため建築コストを重視。建設会社を比較検討して利益が出そうなところに決めました。
駐車場を経営していましたが増税前にアパート建築を決めました。アパートに変えてから収入が大幅に増えました。相続税も節税効果があるみたいでアパートにしてよかったです。
60代から投資をするなら資金的に余裕がある人がおすすめです。リタイア後は失敗するとそのまま生活に影響しますので、始めるとしても値動きの激しいハイリスクな投資を避けて少ない収益でも安定しているものを選ぶべきです。
その意味ではアパート経営など家賃収入がある不動産投資がよいですが、特に相続税対策として節税が期待できる人はおすすめです。その際は税理士や不動産会社などの専門家とよく相談してから始めたほうが安全です。