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何事においても初心者に必要なのは慎重な行動です。ましてや多額の金銭出費を伴う不動産投資ともなればなおさらのこと。なかでも投資会社選びには最大の注意が必要です。なぜなら投資物件を紹介する会社は良い業者ばかりとは限らないからです。
こちらでは、投資会社選びの失敗事例と投資会社を選ぶ際にチェックすべきポイントをご紹介します。
最近スマートデイズという不動産投資会社によるシェアハウス不正取引事件が大きな社会問題になりました。[注1]
この事件の被害者の多くは不動産投資初心者のサラリーマンの人たちです。サラリーマン生活で貯めたなけなしの貯金をはたき、高額ローンを組んでシェアハウス賃貸事業に乗り出したのですが、スマートデイズの運営が急激に悪化したことで賃貸料などの入金が停止。[注1]
結局は、事業は一向に発展することがありませんでした。残ったのはこの事業に加担した銀行(スルガ銀行)からの億単位の巨額の借金だけだったのです。[注1]
[注1]THE SANKEI NEWS:【衝撃事件の核心】訴訟に発展の「かぼちゃの馬車」トラブル 一流サラリーマンらを投資に駆り立てたものは…
上のシェアハウス不正取引のスマートデイズは、名の知れた大会社ではなく言わば中小企業に属する業者です。では一部上場のような名の通った会社なら無条件に信用できるのかというと、そうとは言い切れません。
2018年5月、東証一部の上場の大手不動産会社TATERUが投資用のアパート販売で融資資料を偽装していたことが発覚しました。オーナー希望者の預金残高を改ざんするなどして、融資が通りやすくしていたのです。[注2]
一部上場企業でもこうした不正がまかり通っているケースもあるのです。
[注2]Business Journal:スルガ銀行&TATERU事件、法理に欠陥
このような事例があると、不動産投資初心者はいったい何を信用すればいいのか分からなくなりそうですが、初心者の不動産投資に最も大切なことは業者選び。
以下で初心者が不動産投資会社を選ぶ際にチェックすべきポイントをお伝えします。
社会的信用を判断する材料の一つは会社の規模です。これが大きいほど安心できます。なぜなら会社を大きくするために欠かせないのが「信用」だからです。上でご紹介したTATERUのような悪い例もありますが、一般的には規模が大きな会社のほうが信用度は高いと考えられます。
具体的なチェックポイントとしては、資本金、社員数、上場の有無、取り扱い物件数や取引経験者の口コミなどに注意を払いましょう。
不動産業界の営業マンはいわゆる海千山千の鍛え上げられた営業マンが多いことで知られています。つまり腕の良い営業マンが多いのです。
中には自分の売上を第一に考え、自社が重点的に売りたい物件を優先的に斡旋してくる営業マンもいるため注意しましょう。
客の希望物件、投資可能な預金額、年収、年齢などから勘案してあくまで顧客優先の無理のない物件選定をしてくれるのが望ましい営業マンです。投資をする際には利回りや融資額といった数字だけでなく、その営業マンの人間性も重視する必要があります。
不動産業界はトラブルの多い業界です。それはこの業界には様々なリスクが存在するからです。そのため、成功モデルについては力説するものの、リスクや失敗に関する説明は不十分である不動産投資会社も多いもの。
業者選定時には、できるだけリスクや失敗例についても聞き出すように心がけましょう。リスクや失敗例についても真摯に説明してくれる業者は良心的と言えます。
不動産投資に関するセミナーや相談会を開催し、基礎知識やメリット・デメリットを伝授してくれるような業者であれば、なお理想的ですね。
世の中には、契約が終了したらそのまま売りっぱなしでまったくアフターフォローがない業者も珍しくありません。しかし高額の費用を要する不動産投資ではリスクが高まります。
購入後も定期的に情報提供や、セミナーへの招待などアフターフォローがある業者こそ期待できるでしょう。
初心者が不動産投資で成功するカギは、信頼できる投資会社選びに尽きると言っても過言ではありません。こちらのページでも、失敗例や成功のポイント、評判の業者についてご紹介しています。ぜひ参考にしてみて下さい。
まずは専門家に相談!
不動産投資を始める場合、ネットでさまざまな情報を入手することも可能ですが、投資セミナーへ参加や専門家に直接話を聞くことが重要です。目まぐるしく変わる市場についての情報や、数多く手がけた経験やノウハウを基にした知識を活用し、資産運用を成功に導きましょう。